パーフェクトなMVが出来ました!(清川)

西野カナ

――清川さんは西野カナに対してどんなイメージを持っていましたか?

清川:実は勝手ながら、自分の作品にカナちゃんがとても合っているなって思っていたんです。なので、今回、MVのお話を頂いて、すぐに想像が膨らみました。完成したMVを観てもすごく満足!とにかく“パーフェクト”なMVが出来ました。

西野:嬉しい!

清川:撮影し始めて、カナちゃんがすぐに絵の中に馴染んだのがなによりも嬉しかったんですよ。それに、実際に会って思ったのは、すごく計算された可愛さと、頭のいい可愛さを持っている子だなって思ったんです。

――それはどんなものでしょう?

清川:性別関係なく、ビジュアルもしぐさもかわいいと思えるでしょ?でも、ただ、かわいいだけじゃなくて、その中にはちゃんと毒があるんですが、その毒が見えないように計算されているんですよ。

――あぁ、わかる気がします(笑)。

西野:本当に!? 嬉しいなぁ。

清川:それに、ライブなどで着飾ることなく、Tシャツだけを着ている姿もかわいいんですよ。存在そのままに華があるから、シンプルでもかわいいんですよね。なのでプロデュースのし甲斐がありました。

西野:ありがとうございます!私自身も、今回、最初に清川さんにプロデュースしてもらって、すごく満足しているんです。撮影に入ったときは、あまりのセットの存在感に圧倒されるほど、華やかでビックリしたほど。でも、正直なところ、撮影するまでこのセットの中にいる私が想像できなかったんですよね。

――たしかに、すごく華やかで、まるで異世界のようですからね。

西野:そうなんです。でも、少しだけ撮影してモニターでチェックしたら、見たことのない世界観が広がっていて本当に驚いて!

清川:カナちゃんの今までのイメージって、ふわっと優しい色だと想うんです。でも、“西野カナ”は強いものにも勝てる人。なので、今までにない派手で華やかな、カラフルなものにしたかったんです。本当はもっと、もっといろいろやりたかったんだけど、最初なので抑えました(笑)。 

清川あさみ

――清川さんにとって、それくらい好奇心が刺激される人物だったんですね。

清川:前から“西野カナ”に対してすごく興味があったんです。普通にいそうなのに、絶対にいない。「何、この子!」って思っていたんですよ(笑)。それで、実際に会ってみたら究極にわかりやすくて、究極にわかりにくい不思議な人。今でも「何、この子!」って思っています(笑)。

西野:あはは。

――MVの中では、カナちゃんが可愛らしいブランコに乗っていますよね。

西野:そう!鮮やかなお花に囲まれてブランコに乗っているんです。よく、恋をしていると頭の中はお花畑って言うと思うんですが、まさにその脳内を映像化していると思います。この発想はなかなか具体化できないものだと思うんです。これは、曲を聴いて感じてくれたものなんですか?

清川:そうですね。最初にこの『恋する気持ち』を聴いた瞬間に、恋するワクワクを感じたんです。それと、カナちゃんから聞いていた「女子会のようなイメージ」というのをヒントに、作り上げました。

――可愛らしい女の子がたくさん出演していますよね。

清川:女子会と聞いて、結婚式のフラワーシャワーを思い出したんです。これまで見たことのないフラワーシャワーが出来たらいいなと思い、イメージを膨らませました。

西野:撮影しているカメラからの視点だけでなく、私から見えているすべての角度が可愛かったんですよ。私にカメラをつけてセットの隅々まで全部見せてあげたいくらい!細部まで清川さんの世界観が散りばめられているので、注目してみてもらいたいですね。

清川:今までにない、カナちゃんが見られると思いますよ。

私、“乙女な男前”って言われるんです(笑)。(西野)

清川あさみ、西野カナ

――お2人は18歳からアーティストとして活躍されていますよね。そのほかにも女性の支持が多かったりと共通点がたくさんありますね。

清川:カナちゃんは、東京には“やったるで!”という思いで来たの?

西野:全然(笑)。できることなら、名古屋に留まりたかったんです。家族も友達とも離れるのは本当にイヤで…。でも、大学を卒業するときに親友が東京で働きたいと言って、上京することになったんです。それなら、私も一緒に上京しようかなって思ったくらいで…。

清川:その感じがすごくいいと思うんですよ。私自身、すごくガンガンいくように見られるんだけど、実はそういう人得意ではないかも(笑)。カナちゃんのように、自然とマイペースに今の地位までなっているような人だから、支持されるんだと思うんです。だから、歌詞も自然体なんじゃないかな。

西野:う~ん…。歌詞は自然体といわれるとすごく嬉しいけど、作品と生活が直結しているからこそ、恋愛感が変化すると歌詞もがらりと変わるんです。清川さんは考え方の変化で作品が変わることはないですか?

清川:恋愛感でかわることはないかな。結婚したときも、作品に対してまったく変化することはなかったんですよ。

西野:結婚したのは何歳でした?

清川:26かな。

わぁ!私、来年26なんですよ。

清川:早いよね(笑)。今は離れてしまったんだけど、当時は早く結婚して、少し落ち着いて、自分の土台を作りたかったの。そうすれば、恋愛で悩むこともないと思ったんですよね。それに、基本的に恋愛で悩んでも、仕事をするとパッと忘れちゃうんですよね。カナちゃんはどう?

西野:私も仕事をし始めたらパッと切り替わるかも!

清川:そうだろうなって思った(笑)。もちろん、その恋愛が歌詞になっている直結感はあると思うんだけど、そこがプロフェッショナル。MVを作るときも1日一緒にいただけで、すごく仕事に対してプロフェッショナルな感じがしたんですよ。だからこそ、きっと、恋愛をしていても、ちゃんと仕事のことも、ファンのことも考える人なんだろうなって思ったんです。

西野カナ

西野:私、“乙女な男前”って言われるんですよ(笑)。

清川:わかる~(笑)!私もすごく同じタイプ。だから女の子のファンが多いのかもね(笑)。

西野:乙女な男前といわれるのはどうかと思うけど、女の子に支持されるのはすごく嬉しい。だからこそ、これからも共感してもらえるような歌詞は書いていきたいと思うんです。

清川:歌詞を見ていると、すごく母性を感じるんだけど…。そこからは年齢不詳な温かささえ感じるんだけど、実際はどんな人が好きなの?

西野:これも変化していくと思うけど、いまは優しい人がいいかな。相手の気持ちがわかる人がいい。

清川:それってすごく大事だよね。でも、カナちゃんはすごく人見知りでしょ?

西野:え!わかりました…?

清川:うん。最初に会ったとき、オロオロしていて(笑)。小鹿みたいで守ってあげたい!って思っちゃった(笑)。

西野:あはは。清川さんはまったく人見知りじゃないですよね。

清川:うん。猛獣使いっていわれる(笑)。カナちゃんをみて、“大丈夫やで!”って受け止めてあげようって思った!(笑)

西野:あはは。無事、受け止めてもらってありがとうございます(笑)。

今はひとつひとつの年齢を余すことなく生きていきたいと思うんです。(西野)

清川あさみ

清川:カナちゃんは、自分のことを弱いと思う?

西野:う~ん…。弱いかな。でも、やるときはやる。そのスイッチが入ると強いかも。清川さんは?

清川:私も弱いと思うんだけど、年齢的にもう弱いとは言えないかな(笑)。

西野:年齢でいろんなものが変わってきますか?

清川:今年で35になるんだけど、いまはわりと怖いものがないの。全体的に受け入れられるようになったかな。これまでは、誰に対しても“今日はこの私でいこう”と性格の洋服を着替えているような感じだったんですよね。でも、いまは全部の自分を受け入れて楽しもうって思えるようになった。素で勝負しようって思えるようになったかな。

西野:その感覚がまだわからないんですよ。今は、清川さんが言っている“今日はどの私でいこう”という段階。だからこそ、その迷いを『25』で歌っているんです。ひとつ思うのは、この悩んでいることも事実だからこそ、ひとつひとつの年齢を余すことなく生きて生きたいって思うんですよね。

清川:素敵!そう思えるだけで全然違うと思う。それに、“自分はこう”なんてまだ決めなくて全然いいと思うよ。それに、『25』では“危険な賭けはしたくないの”って歌っているけど、まだ冒険してもいいと思うよ(笑)

西野:えぇ~。悩むなぁ。

清川あさみ、西野カナ

清川:最近思うのは、どんな状況でも、自分が“幸せ”と思ったら幸せなんだと思う。片想いでも、両思いでも、結婚していても、してないくても、恋愛していなくても、全部自分が幸せだと思ったら、それは紛れもなく“幸せ”だと思うんです。

西野:そうですよね。すべての状況を楽しむのが、なによりも大事だと、本当にそう思います。なんか、すごくこうやって清川さんとちゃんと話せたのが嬉しい!また、一緒にお仕事したいです!

清川:私も!まだまだカナちゃんの引き出しをたくさん開けたいとおもうので、次にまたお会いできるのを楽しみにしていますね!まだまだ恋愛の話もしたいし(笑)。

西野:ぜひぜひ。次は女子会で会いましょう!

西野カナ×清水あさみ コラボレーション「恋する気持ち」MV(short ver.)

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